あなたのお肌を守ってくれる「究極の番人」は誰?
あなたに「真の美肌」をもたらしてくれる唯一の人って?
そう、それは目の前のあなた、鏡に映っているあなた「自身だけ」ですよね。
そして、そんなお肌の期待に応えてあげるためにも、あなた自身が「皮膚の本質※1」を理解しておく必要があるんです。
※1 本質とは、化粧品販売者、化学者、科学者、美容専門家、美容皮膚科医などが、「化粧品販売目的」で謳っているイメージ的なものではなく、「美しい皮膚って?何によって?どのようにしてつくられているのか?」などの根本的なこと。
この理解が曖昧でブレたものだと、「お肌が嫌がることって?喜ぶことって?」の正しい判断ができませんからね。
はい、ここで挫折しないでくださいね(笑)
皮膚の本質ってとってもシンプルですし、難しいものではありませんので。
例えば…
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【本質】
皮膚は「体内を守る」ために「外からの有害物質を侵入させない」ように「強固」な「角質層」をつくる
⇒「角質層」が正常な状態※2の肌をマイクロスコープでみる
⇒「キメ」が整っていて「ふっくらして弾力」もある
※2 傷ついておらず、剥がれていたり、穴ボコだったりしていない角質層
⇒このような皮膚の肌を見たとき、美しく魅力的だと感じる遺伝子をもつことで人類は進化してきた
∴角質層は壊してはいけないもの
『シンプルですね♪』
【広告の文言】
当社のクリームの「有効成分」は「肌※の奥までしっかり浸透(※角質層まで)」して美肌を育てます。
『らしく感じますね!』
【あなたの判断(知恵)】
浸透させるってことは?
⇒角質層を通過させるってことよね…
⇒角質層を破らないと不可能※3ね
⇒このクリームはNGね!
※3 事実、浸透タイプの界面活性剤(浸透剤)で角質層を壊して有効成分を浸透させています。「角質層まで」と書いてある広告に注意してください。なぜなら、角質層の「表面」であろうと「奥」であろうと、角質層には化粧品の成分を絶対に浸透させてはいけないのですから。詳しくはこちら⇒どうして「角質層より深く浸透」させちゃ「イケナイ」の?
『いかがでしょうか?』
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まあ、このエッセイでしっかり学んでいただければ、このような思考が習慣化してきますのでご安心を。
あなたが「皮膚の本質に基づいた知恵」を身に着けていくたびに
【1】体とお肌が嫌がるものを避けられるようになる
↓↓↓
【2】その結果、体とお肌が喜ぶものを取り入れる機会がどんどん多くなる
↓↓↓
【3】素肌真美な肌を育める
この【1】【2】【3】の精度が上がっていくんです。
つまり、あなたの肌がどんどん素肌真美に近づいていきます。
とっても素敵なことだと思いませんか。
基本的な「知恵」さえ身に着ければ、素肌真美を手に入れるためにはどうすればよいのかが、手に取るようにわかってきます。
化粧品販売者の広告やホームページに書いてあることが、「どう考えても皮膚科学的におかしい、ありえない」とパッと見で判断できるようになります。
これって、スゴイことですよね。
さて、このエッセイのテーマは「年齢を重ねても、素肌真美を維持し続けるには?」です。
これを実現するためには「健康な肌」=「健康な体(細胞)が生み出した皮膚からなる肌」を育てていくことでしたよね。
そう、ですから何よりもまず「皮膚の本質(とってもシンプル)を理解すること」が重要なんです。
ただ、ちょっとその前にひとつボヤっとしているモノをスッキリさせておきましょう。
それは美容健康業界であいまいに区別なく使われている、私自身も苦しんだ「肌」と「皮膚」ということばの使い方についてです。
まず「肌」ということばがどんな風に使われているのかを改めて考えてみます。
①「肌がキレイ」「肌荒れ」など「見た目」としての使われ方
②「肌の角質層」「肌のコラーゲン」※4といった「部分」としての使われ方
※4 角質層、コラーゲンなどは、このエッセイを読み進めていってくだされば分かってまいりますので、今はなんとなくでとらえておいてください。
このように①と②がゴッチャになっていて区別されていません。
ちなみに、英語でも「skin(皮)」とは「肌・皮膚」の両方を意味する単語で、文脈からニュアンスで判断することが求められます。
日本語のカタカナ表現「スキン」もあいまいで、たとえば「スキンケア」ということばの使われ方もです。
ということで、ここから先は「肌」と「皮膚」ということばの使い方について、ルールを明確にして区別していきます。
「肌」とは「自分自身(鏡で見るケースなども含む)や他人の目に映る皮膚の表面のこと」で「ボンヤリとした抽象的なもの」です。
まあ、いわゆる「見た目」という、アレですね。
たとえば、「あなたの素肌を自分自身や他の人が見たとき、美肌だと感じること」は、「肌がキレイ」と表現します。
つまり、上記の①のパターン「肌がキレイ」「肌荒れ」は、「肌」ということばでOKとなります。
一方、「皮膚」とは「生物学的な機能を有する腎臓や肝臓などのような臓器の一種」で「はっきりとした具体的なもの」。
ですから上記②の「肌の角質層」は、「皮膚の特定の部分のこと」ですから、「皮膚の角質層」と書くのが正しい表現ということになります。
真皮に存在しているコラーゲンも、「肌のコラーゲン」ではなく「皮膚のコラーゲン」ですね。
でも、化粧品の紹介ページや広告では、たいてい「肌」と書かれていることが多いような気がします。
イメージがよいという理由からでしょうが。
ターンオーバーなら、「皮膚のターンオーバー」ではなく、「肌のターンオーバー」と。
ターンオーバーという物理的な営みをおこなうのは「皮膚」なのですが…
ですから
「この前日焼けしたときシミ(メラニン色素)ができちゃったんだよね。
でも、私の『皮膚』ってターンオーバーが正常みたい。
だって表皮層のシミが角質細胞と一緒に1ヶ月ではがれ落ちたんだもの。
ほら、すっかり『肌』が美白になったでしょ♪」
のように『皮膚』と『肌』を使い分けてくださいね。
とにかく、健康なのは「肌」ではなく「皮膚」です。
「健康そうに見える肌」という使い方はOKですが、「健康な肌」という表現は間違いです。
「健康な肌を育てる」ではなく、「健康な皮膚を育てる」という言い方をすると、本質がよりはっきりとみえてきます。
まあ何はともあれ、あなたが化粧品の広告などを見たとき、判断できればよいのです。
「肌」のことをいっているのか、それとも「皮膚」のことをいっているのかを。
以上、「肌」と「皮膚」ということばの意味と使い分けのお話でした。
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~短編エッセイ~ 目次
●プロローグ
┣【第一話】いじ悪だわぁー、秘密にして!
┣【第二話】そもそも『美肌』って?
┣【第三話】男性が好む女性の共通点って?
┣【第四話】たどりついたのは「とってもシンプルな答え」でした
┣【第五話】今さらながら「肌」と「皮膚」って?
┗【第六話】『美肌(=美しい肌)ってなに?』の本質、核心にせまる!
●シンプルな皮膚のお話
┣【第一話】3つの皮膚ゾーン
┣【第二話】【皮膚1】深いシワ・たるみ&濃いシミゾーン(真皮層)
┣【第三話】【皮膚2】ターンオーバーゾーン
┣【第四話】【皮膚3】バリアゾーン
┣【第五話】ああ“素肌そのもの”よ!
┗【第六話】再び「真の美肌って?」
【追伸】
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