【皮膚3】バリアゾーン

皮膚のいちばん外側(表面)で、外界と接している部分が「バリアゾーン」です。

最初に強調しておきたいのが、次の二つのバリアゾーンの「役割」です。

【1】外部からの異物や化学物資の侵入を防ぐこと

【2】体内の大切なもの(水分など)が外に出ないようにすること

このようなバリアゾーンの働きは、一般的に「肌(皮膚)のバリア機能」とよばれています。

これは、あまりにも多く使われている言葉ですから、あなたもご存知なはずです。

このバリア機能のおかげで、体内に簡単に「アレルゲンや有害物、ウィルスや細菌が入ってこない」といえます。

体内の水分がどんどん蒸発して、顔や体がシワシワにならない、泥水に手を入れても不衛生な泥水や雑菌が体内に入ってこないのです。

このことを「強調」している説明は良心的であるといえます(理由は後ほど)。

「3つの皮膚ゾーン」のところで「バリアゾーン=皮脂膜+角質(ケラチン)層」としていますが、いったんこのバリアゾーンの角質層と皮脂膜に分け、個別で説明させてください。

まず「角質層」から…

角質層は厚さ「0.01~0.03㎜程度(真皮層の厚さは2.0~3.0mmです)」のきわめて薄い膜です。

ターンオーバーのはたらきで、「表皮細胞(細胞に核がある→生きている)」がバリアゾーンのいちばん上に押し上げられると、中から「内容物の一部」を外に出してから「角質(細胞が死んだもの→神経もない)」になります。

角質層はよく「レンガ」と、レンガのすき間をうめて接着する「セメント」に例えられ、とても「頑丈」なつくりになっています。

「レンガ」の部分が核をもたない「角質細胞」で、その中には「皮膚を保湿」する「天然保湿因子(NMF)」が入っています。

「セメント」とは、さきほど外に出てきた「内容物の一部」のことで、油溶性のある細胞間脂質というものです。

細胞間脂質の主な成分は、あなたがよくきく「セラミド」という脂溶性の保湿物質で、皮膚の「保湿(セラミドそのものが水分を抱え込むことで)」に重要な役割を担っています。

ここを拡大してみると、油の層と水の層が交互に何層にも重なっており、非常に強固な壁をつくっています。

そこまでして皮膚は「外部からの異物や化学物資の侵入を防ぎ、体内の大切なもの(水分など)が外に出ないようにしたい」のです。

「角質層≒セラミドなどの細胞間脂質+天然保湿因子」といった感じでご理解いただいていれば特に問題ありません。

あくまでも目的は、真の美肌を手に入れることだからです。

次は「皮脂膜」のお話です。
「皮脂膜」は汗腺からでた「汗」と、毛穴からでた「皮脂」が混ざり合ってできた「天然のクリーム」で、皮膚のいちばん表面で角質層を覆っています。

この皮脂膜が皮膚の水分の蒸発を防ぎ(保水)、外界の刺激から皮膚表面を守っているのです。

ここで、ひとつ言葉の使い方ですが、皮膚を覆って水分の蒸発を防ぐ働きを「保水」、セラミドや天然保湿因子などのように皮膚内部でそのものが水分を抱え込んで保持している状態を「保湿」ということで使いわけていきます。

そして、このバリアゾーンが新しいものに入れ替わる周期は約2週間となります。

最後にちょっととっても大切なお話をさせてください。

角質からできている角質層は、皮脂膜で覆われているものの、所々で皮脂膜がはがれていてすき間ができていますが、「痛みを感じる神経がないため触ったり何かを塗ったりしても痛くない」はずです

正常な角質層なら…

それにも関わらず、基礎化粧品で洗顔をしたり、化粧水をつけたりすると、しみるなどの「痛み」を感じる、いわゆる「敏感肌」になっていらっしゃる方がとっても多いという事実があります。

私は15年以上にわたり自社ブランド(発売元)の化粧品・健康食品販売を通して、お客様との直接のやり取り、お客様が書いてくださったレビュー(5万件以上)に触れてきた経験上わかったことがあります。

肌が敏感になっているのは、角質層が破壊されているはずですから、本来は「洗顔は25℃のぬるま湯だけ」で、角質層がきちんとできあがるまでの間は、「何も塗ってはイケナイ」ということをご理解いただけないということです。

このことを理解されていないため、美肌を手に入れられない方が後を絶えないというのはなんとも悲しいことです。

ですので、真の美肌づくりのために、あなたが何よりもまず気をつけるべきは、このバリアゾーンを破壊する行為をなさらないことです。

知らず知らずのうちに、日々このバリアゾーンを破壊している女性があとをたちません。

それについては、今後じっくり説明していきますね。

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